煎って挽いたあとに缶入りで売られていたならともかく、すぐ飲めるような簡易なパッケージです。これはさすがに普通に飲んだらまずいだろうと、泣く泣く、珈琲酵母の実験に使うことにしました。
大きなボトルに、その豆(挽いた状態で170gくらいありました)を入れ、水を大量に注ぎ、少しだけ砂糖を入れてかき混ぜ、室温に放置しました。1日後、やや発酵しているような音と見た目があったのですが、そのあとは何日そのままにしても、変化はありません。豆もすべて液体の底に沈みました。ボトルには砂糖や水を足したりしながら、様子見を続行です。液体の一部は培養のため抜き出して、豆かすがはいらないようにしながら、小麦粉と混ぜて放置。
さらに1〜2日後。寒いからか、液体のほうにも、混ぜて放置した小麦粉のほうにも、あまり発酵している様子は見られません。そこで、何年もずっと育てている小麦酵母(小麦粉と水と塩でつないでいます)と、そのコーヒー色の小麦粉を混ぜて、発酵させてみました。
写真左上、小麦酵母
写真左中、コーヒー液と小麦粉を混ぜて様子見していたもの
写真左下、混ぜた直後
写真右側、混ぜて1日放置、かなり発酵している(表面の黒い粒のように見えるものは発酵による気泡です)

これをパンにすべく、こねました。
左上、手ごねの直後
右上、クグロフ型に入れて1〜2時間ほど発酵させた状態
左下、表面に軽くカミソリでクープ
下段中央、焼き上がり
右下、抜いてみたところ

香りは抜群です。色もきれいですね。ただこれは普通の食パンの配合なので、甘さはありません。思いっきりチョコチップなどを入れた甘いパンにしてみるのも、よいかもしれませんが、今回は普通のパンです。

切ったところです。
はたしてそのコーヒーの液が発酵することはあるのかどうか、そしてその液と小麦粉を混ぜておいたものはどなるのか、いちおう第一回の実験としては今夜くらいに結論を出してみたいと思います。もしこれ自体が(冬でなければ)発酵するのであれば、楽しいですね。